公開日:2013.06.17
【副作用】
抗がん剤による副作用のセルフケア(4):疲労感 ・倦怠(けんたい)感
抗がん剤はがん細胞に作用するだけでなく、正常な細胞へも影響を与えるため、副作用が現れることがあります。
そのため、抗がん剤治療を行うときには、副作用を軽減させる薬を用いることがあります。
また、患者さんが日頃からセルフケアを心がけることでも、副作用の予防や症状の軽減が期待できます。
「大腸がんトピックス」では、治療中に現れやすい副作用のセルフケアについて紹介していきます。
今回は、疲労感・倦怠感のセルフケアについてご紹介します。
原因
疲労感・倦怠感が現れるメカニズムははっきりとはわかっていません。
抗がん剤治療による栄養不足や貧血など、さまざまな原因で引き起こされると考えられています。
また、がんそのものによる影響によって引き起こされることもあります。
症状
- ・ 疲れやすい
- ・ だるい
- ・ 体が重い
など
化学療法を受けるほとんどの人が感じる症状といわれています。
初回の抗がん剤投与からみられ、2回目、3回目と投与を続けるごとに蓄積されやすいといわれています。
セルフケア
- (1)だるさや疲れやすさを感じたときの状況や変化をノートなどに記録し、自分の倦怠感のパターンを把握しましょう。
- (2)エネルギーの消耗が少なくなるように、1日のスケジュールの調整を行いましょう。
- ・ 無理をせず、家族や同僚の助けを借りましょう。
- ・ 十分な睡眠をとりましょう。眠れないときは医師に相談しましょう。
- (3)十分な水分補給と、栄養価の高い食事を心がけましょう。
- (4)体調を見ながら、散歩やストレッチなどの適度な運動を行いましょう。
- (5)自分なりのリラックスや気分転換の方法を見つけ、ストレスをやわらげましょう。
- ・ 例として、マッサージや入浴、アロマセラピー、音楽を聴く、外出する、趣味を楽しむなどがあります。
抗がん剤による副作用のセルフケア
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