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大腸がんの「ステージ」

公開日:2012.03.30更新日:2023.06.27

進行度を表す5段階ステージ(病期)

大腸がんの治療方針を決めるうえで、がんがどれくらい進行しているか(進行度)を精密検査で調べ、正しく把握することは、とても重要です。
進行度を把握するためのポイントとなるのは、次の3つです。

ほかの臓器への転移

1. 大腸の壁にどれだけ深く入り込んでいるか

大腸がんは、大腸の壁のもっとも内側にある粘膜から発生します。
初めは粘膜の中にとどまっていたがんが、大腸の壁のどのあたりまで入り込んでいるかということが、進行度を判断する基準のひとつとなります。
この基準は深達度(しんたつど)と呼ばれています。

2. リンパ節へ転移しているか

リンパ液(体内より排泄された物質を運ぶ液体)が通る管を、リンパ管と呼びます。
このリンパ管どうしがつながっているリンパ節に、大腸がんが転移することがあります。
リンパ節のがん細胞はリンパ液によって運ばれ、さらに離れたリンパ節へと転移していきます。

3. ほかの臓器へ転移しているか

大腸がんは、肺や肝臓、腹膜などに転移することがあります。

これら3つの状態によって進行度を表す「ステージ」が決定されます。
ステージは、ステージ0からステージⅣまでの5段階に分類されます。
ステージ0に近ければ、まだそれほど進行していない初期の大腸がんだといえ、反対に、ステージⅣに近づくほど進行しているといえます。

このように、精密検査によってステージが決まります。ただし、手術後の病理検査でさらに詳しいことがわかることもあります。そのため、手術の前後でステージが違ってくることがあります。

大腸壁の構造
大腸がんのステージとステージ別5年生存率

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ステージ別の生存率

生存率とは、がんと診断された患者さんのうち、ある時点まで生存されている割合のことです。
大腸がんのステージ別の生存率をみると、ステージⅠのような初期の段階では、90%以上の確率で治ります。
ただし、ここで示されている生存率は、多くのがん患者さんの平均的な値です。患者さん一人ひとりの余命を決定づけるものではありません。

大腸がんの5年純生存率(ネット・サバイバル)(2014-2015年)

ステージ0 ステージⅠ ステージⅡ ステージⅢ ステージⅣ
集計されていません 92.3% 85.5% 75.5% 18.3%

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」

生存率のデータについて、一般的には以下の3つがあります。ご覧になっている生存率のデータがどれに該当するのか理解したうえで見ていただくことが大切でしょう。

実測生存率

死因に関係なく、すべての死亡を計算に含めた生存率です。がん以外の死因による死亡も含まれます。

相対生存率

がん以外の死因による死亡の影響を補正した生存率です。実測生存率を、対象者と同じ性・年齢分布をもつ一般の日本人集団の期待生存率で割ることによって計算されます。

  • ※期待生存率は、国立がん研究センターが公表しているコホート生存率表(一般の日本人集団の生存率と解釈されます)を用いて算出されます。

純生存率(ネット・サバイバル)

相対生存率と同様にがんによる生存への影響を把握する目的で使用され、「がんのみが死因となる場合の生存率」自体を推計する方法です。相対生存率では、生存率の高いがん腫において理論上100%以上になる場合があるなどの課題もあり、この方法が開発されました。国際的に広く採用されている方法であり、「院内がん登録 2014-2015年5年生存率集計」(2023年3月公表)より、相対生存率に代わりこの方法が採用されています。

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