公開日:2012.08.06
【症状】
大腸がんの症状は、大腸の左右どちら側にできるかで違いがある
大腸がんは、早期のうちは症状がほとんどありません。
進行するにつれて、血便や下血(げけつ:肛門からの出血)などの出血症状や、下痢と便秘を繰り返す、便が細くなるなどの排便の変化、しこりや腹痛などのお腹の変化が現れるようになります。
これらの症状のうち、どれが現れるかは、がんが大腸のどの部位にできたかによって違いがあります。
盲腸・上行結腸・横行結腸は大腸の右側にあり、下行結腸・S状結腸・直腸は大腸の左側にあります。
がんが大腸の右側にできた場合には自覚症状が現れにくく、腹部に腫瘤(しこり)ができたり、慢性的な出血による貧血が現れてから診断されることが多いと言われています。一方、がんが大腸の左側にできた場合には、下血、血便、便秘、下痢、便が細くなるなどの症状をきっかけに診断されることが多いのが特徴です。
大腸の右側 | 大腸の左側 | |
---|---|---|
部位 | 盲腸 上行結腸 横行結腸 |
下行結腸 S状結腸 直腸 |
出やすい症状 | 貧血 腫瘤(しこり) |
下血 血便 便秘・下痢 便が細くなる |
腹痛 腸閉塞(腹部が張って、吐き気や嘔吐などが起こる) |
気になる症状がある場合、消化器科や胃腸科、肛門科などで、できるだけ早く診てもらいましょう。
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