公開日:2012.06.29更新日:2021.09.02
【食事】
大腸がんの手術後、控えめにしたほうがよい食品とは?
大腸がんの手術を終えた後、基本的には食事制限はありません。
栄養バランスの偏りなく、1日3食、規則正しく食事を摂ることが大切です。
ただし、手術後しばらく(1~3ヵ月程度)は、腸閉塞を引き起こす可能性があるため、消化の悪い食品や食物繊維の多い食品を摂りすぎないようにしましょう。
また、ガスが発生しやすい食品や、刺激が強い食品も控えめにしたほうがよいでしょう。
控えめにしたほうがよい食べ物の例として、以下のものがあります。
これらの食べ物については、食べてはいけないものではありません。食べすぎに注意し、ご自身の体調に合わせて少量ずつ食べるようにしましょう。
控えめにしたほうがよい食べ物
<タンパク質>
肉 | 油の多い料理(カツ、ビーフステーキなど) 脂肪の多い肉(バラ肉、ハム、ベーコンなど) |
魚介 | 貝類、いか、たこ、すじこ、かまぼこ、干物、佃煮、塩辛など |
豆 | 大豆、枝豆など (大豆は加熱により消化率は向上しますが、炒り大豆は60%、煮豆でも70%です。 一方、豆腐は95%、納豆は80%強と消化率が高くなります。) |
<糖質>
穀類 | 玄米、赤飯、玄米パン、胚芽入りパンなど 油を多く使用した料理(ラーメン、チャーハン、焼きそばなど) |
いも | 繊維の多いさつまいも、こんにゃく、しらたきなど |
果物 | 繊維が多く酸味の強い果物(パイナップル、柑橘(かんきつ)類など)、干し果物など |
菓子 | 揚げ菓子、辛いせんべい、豆菓子など |
<脂質>
油脂 | ラード、ヘッド 油を多く使う料理(天ぷら、フライなど) |
<ビタミン・ミネラル>
野菜 | 繊維の多い野菜(ごぼう、たけのこ、ねぎ、れんこん、ふき、ぜんまい、わらび、きのこなど) 香りの強い野菜(うど、にら、にんにく、みょうがなど) かたい漬け物(たくあん、つぼ漬けなど) |
海藻 | こんぶ、のり、ひじき、わかめなど |
<その他>
調味料 | 辛子、カレー粉、わさびなどの香辛料の使い過ぎ |
飲み物 | 炭酸飲料、アルコール、濃いお茶、濃いコーヒーなど |
出典:がん情報サービス(国立がん研究センターがん対策情報センター)
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