大腸がんの放射能療法とは
公開日:2012.03.30更新日:2014.05.27
放射能の特性と、放射線療法の目的
放射線療法は、強いエネルギーを持つX線やγ(がんま)線などの放射線を当てて、がん細胞の遺伝子を破壊し、がんが増えるのを抑える治療法です。
放射線には、物体を通過できる性質があります。
体の外側から当てた放射線は体の表面を通り抜けて、大腸などの臓器にあるがん細胞にまで届きます。
正常な細胞も放射線による影響を受けますが、時間がたてば、ほとんど元の状態へと回復します。
大腸がんの放射線療法は、対象となるがんや目的によって2つに分けられます。
補助放射線療法
対象となるのは、切除可能な直腸がんです。
手術前の治療によるがんのサイズの縮小、肛門の温存や、手術前後の治療による骨盤内の臓器からの再発の抑制などを目的として行われます。
ただし、国内の手術成績が海外と比べて良いことや、特異的な副作用が起きる可能性があることなどを理由に、補助放射線療法は日本ではそれほど広く行われていません。
緩和的放射線療法
対象となるのは、切除不能な大腸がんです。
骨盤内のがんによる痛みや出血などの症状を緩和する目的で行われます。
放射線療法の副作用とは
大腸がんの放射線療法を行うと、副作用が起きることがあります。
あらかじめ副作用を知っておくのは、とても大切なことです。
副作用が起こった場合は、その症状を抑える薬などで対処します。
【治療の期間中に起こる副作用】
・だるさ ・食欲低下 ・吐き気 ・下痢 ・頻尿 ・皮膚炎 ・排尿時の痛み ・肛門の痛み ・白血球の減少…など
【治療が終わってから数カ月~数年後に起こる副作用】
・腸管や膀胱などの炎症や出血…など
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