大腸がんQ&A
監修:佐藤 温 先生
弘前大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座 教授
公開日:2021.03.29
薬物療法のこと
抗がん剤の副作用による外見の変化にはどのようなものがありますか?
抗がん剤の副作用による外見の変化には脱毛、爪や皮膚の変化などがあります。外見の変化を仕方ないと我慢しないでください。外見の変化をケアすることは「自分らしく生きる」ことにつながります。症状に合わせた対処法については、看護師や薬剤師などの医療スタッフに相談しましょう。
近年、大腸がんと診断されても、仕事を続けたり、新たな仕事に就く方は少なくありません。それと同時に、大腸がん治療に伴う外見の変化が気になる方もいらっしゃると思いますが、それはごく自然で当たり前の気持ちです。抗がん剤治療による外見の変化としては、脱毛・皮膚障害などが挙げられます。これらの副作用は完全に防ぐことは難しいとされていますが、日ごろのセルフケアで悪化を防げる場合もありますし、ウイッグや化粧などの対処法もあります。外見の変化に対してケアすることをアピアランスケアといい、「自分らしく生きる」ために大切なことだと考えられています。外見の変化について気になる場合は決して我慢などせず、看護師や薬剤師などの医療スタッフやがん相談支援センターに相談してみてください。
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