公開日:2016.07.19
【治療全般】
患者さんやご家族の交流の場「がんサロン」
がん患者さんの中には、治療や闘病生活に関する悩みや不安を抱えていても、医師や看護師などの医療従事者や周りの人に相談しづらいという人もいるでしょう。 そのような場合に患者さんやその家族を中心とした交流の場として、がんサロン(患者サロン)があります。
がんサロンとは、患者さんやその家族などの同じ立場の人が集まり、自分の体験や想いなどを話したり、同様の体験をした人の話を聞いたりする情報交換の場のことです。多くの場合、がんサロンはがん診療連携拠点病院をはじめとした医療機関や、地域の公共施設などで開催されており、活動の内容は、がんサロンによって様々です。
がんサロンの活動の例
- がんを体験した人やその家族同士で不安や悩み、体験などについて話し合う
- ピアサポーターと呼ばれるがんを体験した人による支援(ピアサポート)を行う
- 医療従事者等によるがんに関する情報交換会・勉強会を開催する
- がんを体験した人やその家族が交流する食事会などのイベントを開催する
- など
また、がんサロンに参加することで次のようなメリットがあるといわれています。
がんサロンのメリット
- 得られた情報によって、悩みを解決するヒントを見つけたり、今後の参考にできる
- 他の人の体験を聞くことで、悩みや不安を抱えているのは自分だけではないことを実感し、安心感が得られる
- 同じ立場の人たちが聞き手となることで、医師や看護師などの医療従事者には伝えづらいことでも気軽に相談できる
- など
がんサロンの情報については、医療機関や書籍、インターネットなどで調べたり、がん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」に問い合わせたりしてみましょう。
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