公開日:2013.09.17
【治療全般】
がんを体験した人が患者さんやそのご家族を支援する「ピアサポート」
がん患者さんの中には、「自分の病気を家族にどう伝えてよいかわからない」、「再発のことを考えると不安でたまらない」というような悩みや不安を抱えていても、医師や看護師などの医療従事者や周りの人に相談しづらいという人もいるでしょう。
そのような場合に助けとなるのが、ピアサポートという活動です。
「ピアサポート」とは、がんを体験した人が、ピア(仲間)として、体験を共有し、ともに考えることで、患者さんやそのご家族(相談者)をサポート(支援)していく活動です。
ピアサポートを行う人を「ピアサポーター」といいます。
ピアサポートを受けることで、次のような点が期待できるといわれています。
- (1)仲間と出会うことができます。
相談者とピアサポーターは、年齢や社会的地位などに関係なく対等の立場であり、お互いに仲間として出会うことができます。 - (2)孤独感をやわらげることができます。
相談者は、自分と同じようにがんを体験したピアサポーターに悩みや不安を相談することで、孤独感がやわらぎ、安心感を得られることがあります。 - (3)治療に前向きになることができます。
相談者は、治療に対して漠然とした不安を感じていても、ピアサポーターと話すことによって、自分を肯定する気持ちになることがあります。
その結果、治療に対して前向きに取り組む意欲がわき、今後の自分の姿を思い描くことができるようになることもあります。
ピアサポートを希望する場合には、がん診療を行っている病院や地域統括相談支援センター(一部の都道府県)に問い合わせてみましょう。
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