公開日:2013.02.22
【治療全般】
がん治療におけるセカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンとは、担当医から示された治療方針に不安や迷いがある場合などに、病気や治療法の理解を深めるため、現在の担当医ではなく、別の医療機関の医師から意見を聞くことです。
例えば、大腸がんの手術の後に行う術後補助化学療法には、いくつかの抗がん剤のレジメンがあります。
担当医に提案されたレジメンの中から自分が納得できるレジメンをなかなか決められない場合や、それらに不安があるといった場合などに、セカンドオピニオンを受けてみるのも有効な手段の1つと言えます。
セカンドオピニオンで提案された治療法が担当医の治療方針と同じであれば、安心してその治療に取り組むことができるでしょう。
また、担当医とは異なった治療法を提案された場合には、より納得のいく治療法をその中から選択することができます。
セカンドオピニオンとは、あくまでも別の医療機関の医師から意見を聞くことであり、セカンドオピニオンの医師に今後の治療をお願いするわけではありません。
したがって、セカンドオピニオンを受けたいときはまず担当医に相談し、セカンドオピニオンを受けた後は、その内容を参考にして、改めて担当医と話し合うことが重要です。
受けられる医療機関
セカンドオピニオン外来が設置されている医療機関を探すと良いでしょう。
わからない場合は、がん診療連携拠点病院の、がん相談支援センターに問い合わせてみましょう。
また、現在の担当医に相談すると紹介してもらえる場合も多くあります。
お近くの「がん相談支援センター」のある病院を探すには、「病院検索」を利用してみてください。都道府県別に検索することができます。
準備しておくこと
必要な書類や手続き方法、診察時間などを、セカンドオピニオンを受ける医療機関に確認しておきましょう。
また、担当医の意見をよく理解したうえで、セカンドオピニオンで聞きたいことを整理しておきましょう。
聞きたいことや伝えたいことをメモして行くと、当日の面談時間を有効に使え、聞き忘れも防げます。
費用
セカンドオピニオン外来は公的な医療保険が適用されず、全額が自己負担になるのが一般的です。
金額は医療機関によって異なるので、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
医療従事者インタビューの中でもセカンドオピニオンについてお話しされています。
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