大腸がんQ&A
監修:佐藤 温 先生
弘前大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座 教授
公開日:2014.12.15
治療以外のこと
大腸がんは遺伝しますか?がん家系なので心配です。
遺伝するがんはごくまれです。多くの大腸がんは遺伝しません。
いまや2人に1人ががんになるといわれるように、がんは決して珍しい病気ではありません。たとえ血縁者に、がんになった人が複数いたとしても、それが遺伝性のがんとは限りません。大腸がんの場合、遺伝するものはごくまれで、むしろ食生活や運動などの生活習慣などが原因となることが多いと考えられています。そのため、血縁者に大腸がんの人がいるかどうかにかかわらず、生活習慣に気をつけたり、定期的に検診を受けることが大切です。
ごくまれですが、大腸がんにかかわる遺伝性の病気として、「遺伝性非ポリポーシス性大腸がん(リンチ症候群)」や、放置するとほぼ確実に大腸がんを発症する「家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)」があり、普通の大腸がんに比べて、若い年齢から大腸がんを発生することが知られています。そのため、血縁者にこれらの病気の人がいる場合には、若いうちから大腸がん検診を受ける必要があります。まずは、かかりつけ医に相談しましょう。また、がん専門病院などに設置されている遺伝専門外来などで相談してみるのもよいでしょう。
Loading...
2023.11.06
【検診】がん検診へ出陣じゃ「がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン」
2023.09.29