公開日:2016.09.26更新日:2023.09.29
【検診】
がん検診へ出陣じゃ「がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン」
医学の進歩などにより、がんにかかった方の約6割が“治る”ようになりました。特に、進行していない初期の段階で発見できれば、適切な治療を行うことにより、高い確率で治癒します。したがって、そうした“初期”の段階でがんを見つける「がん検診」は、がんによる死亡を防ぐのに非常に有効だと考えられます。
そこで、厚生労働省は、2009年度より毎年10月を「がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間」と定め、国民にがん予防の必要性を認識してもらい、がん検診の受診を促すことを目的に、各地方自治体などに対し、普及啓発活動やイベント等の実施を呼びかけています。本年においても引き続き、キャンペーンが実施されることになりました。
イメージキャラクター「けんしんくん」
「雁 [ がん ] 」と「癌 [ がん ] 」を
「検診 [ けんしん ] 」と「(上杉)謙信 [ けんしん ] 」をかけています。
キャンペーンサイト:
がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン(厚生労働省)
キャンペーンの背景
このようなキャンペーンが実施されている背景には、がん検診受診率の低さがあります。
がんは日本における死因の第1位を占めることから、がん対策は国をあげて取り組むべき課題とされ、2006年に成立したがん対策基本法において国および地方公共団体は“がん検診の受診率向上のために、必要な施策を講ずるもの”と定められました。さらに2023年に閣議決定された第4期がん対策推進基本計画においては、その受診率を60%とすることが目標として掲げられました。2022年の大腸がん検診の受診率は、男性で49.1%、女性で42.8%(40~69歳の方を対象)であり*、まだ十分に高いとはいえません。そのため、さらなる受診率の向上を目指して、キャンペーンが実施されています。
*出典:2022年 国民生活基礎調査の概況
がん検診について
「大腸がん」「胃がん」「子宮頸がん」「肺がん」「乳がん」の5種類のがん検診は、きちんとした科学的データをもとに、「がん検診の効果」「対象者の範囲」「検査方法」などの検討が行われ、その結果を踏まえて実施されています。大腸がん検診の場合は、便潜血検査という方法で行われ、40歳以上の人が年に1度受けることが推奨されています。
がん検診は、医療機関で行っているほか、会社やお住まいの市町村でも行っています。
市町村が実施するがん検診へのお問い合わせ先を知りたい方は、市町村別がん検診に関するお問い合わせ先(キャンペーンサイト内)を利用してみてください。また、ご自身の受診とともに、ご家族などまわりにがん検診を受診していない人がいれば、ぜひ受けるように勧めてみましょう。
2023.11.06
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2023.09.29