公開日:2015.05.21更新日:2022.09.30
【手術】
大腸がん手術の入院から退院までの流れ
大腸がんの手術を受ける場合には、入院が必要となります。
「患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版」では、大腸がんの手術の入院から退院までの典型的な流れが以下のように紹介されています。
この流れは、病状や医療機関などによって多少異なりますが、入院から退院までを大まかに把握するのに参考にしてみてください。
大腸がん手術の入院から退院までの流れ
- 入院前
または
入院後 - 手術前に必要な一般的な検査として心電図や呼吸機能検査、血液検査を行い、手術に十分耐えられるか、検討します。
▼
- 手術前日
- 食事を中止し、下剤を飲んでいただき、腸内容をきれいにします。
▼
- 手術当日
(手術後) - ベット上で安静となります。
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- 手術翌日
- 起き上がり、可能なら歩行を行います。状態により水分摂取を開始します。
▼
- 手術後
2~4日 - 腸の動きに合わせて食事を開始します。
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- 手術後
3~7日 - おならが出て、排便もあります。
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- 手術後
7日以降 - 食事摂取が可能で、排便も順調であれば、体調により退院が可能となります。手術後10日~2週間で退院するのが一般的です。
出典:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版(金原出版)
なお、医療機関によっては、入院中の流れをより詳しくまとめた計画表(クリティカルパス、もしくはクリニカルパスと呼ぶこともあります)を作成しているところもあります。
クリティカルパスには、入院中の検査・処置・食事などの標準的な予定が時系列に沿って示されています。
実際のクリティカルパスを見たい方は、結腸切除術のクリティカルパスを参照してください。
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