公開日:2014.02.17
【検査】
大腸がん検査の選択肢の一つ、大腸CT検査(CTコロノグラフィー)とは?
大腸CT検査とは?
大腸CT検査(CTコロノグラフィー)は、近年普及しつつある、大腸がんの新たな検査法の一つです。
CTで撮影してコンピューターで画像処理することで、大腸全体の3D画像を得ることができ、内視鏡検査のように大腸を内側から観察したような画像を得ることができます。
また、様々な角度から大腸の状態を確認できるため、がんの位置や大きさを立体的に把握することが可能となります。
大腸CT検査の流れ
【検査の前に行うこと】
- (1) 検査前日または当日に、大腸内をきれいにするために下剤などを服用します。
大量の下剤を飲む方法が一般的でしたが、軽い下剤でも検査が可能になってきています。
【検査(検査にかかる時間:10~15分程度)】
- (1) 腸の動きを抑える薬を注射します。
- (2) 大腸を広げるために、肛門から細いチューブを少しだけ入れて炭酸ガスを注入します。
なお、炭酸ガスは速やかに体内に吸収されるため、検査後の膨満感や痛みはほとんどありません。 - (3) うつ伏せと仰向けの2つの姿勢でCT撮影を行います。
大腸CT検査の注意点
- ・ 内視鏡検査のように、生検(細胞の一部を採取して後から詳しく調べること)や、腫瘍を切除する内視鏡治療を行うことはできません。
- ・ 腸の動きを抑える薬の影響により、検査後もしばらく目がちらつくことがあるので、この薬の影響が消えるまでは自動車などの運転は控える必要があります。
- ・ CT撮影に伴って多少のX線の被ばくがあるため、妊娠中や妊娠の可能性がある方は検査を受けることができません。
大腸CT検査に興味がある場合は、費用や実施状況などを医療施設に問い合わせてみましょう。
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