大腸がんQ&A
監修:佐藤 温 先生
弘前大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座 教授
公開日:2019.02.18
薬物療法のこと
ステージⅣの大腸がんで、薬物療法を行うことになりました。治療期間は定まっているのでしょうか?
延命することを目的として行うため、定まった治療期間はありません。効果や副作用の状態を見ながら、治療を続けていきます。
ステージⅣの大腸がんに対する薬物療法は、がんが進行するスピードを抑え延命することを目的として行われます。
治療が効かなくなってがんが大きくなったり、強い副作用が現れたりしない限りは同じ治療を続けます。そのため定まった治療期間はありません。副作用が出た場合には、薬の量を減らしたり、一時的に治療を休んだりして、副作用が治まったらまた治療を再開することもあります。
治療が効かなくなった場合や、治療を続けるのが困難な副作用が現れた場合は、別の治療に切り替えて薬物療法を続けていきます。このとき、最初に行う治療を一次治療、その後に順次行う治療を二次治療、三次治療と呼びます。
なお、治療がよく効いてがんが小さくなった場合には、手術でがんを取りきることができる場合もあります。
このように、効果や副作用の状態を見ながら治療を行います。また、納得して治療を受けるためにも、わからないことや不安なことは主治医に伝えるようにしましょう。
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