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大腸がんトピックス

公開日:2023.07.10

【治療全般】
誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す。第4期がん対策推進基本計画について

がん対策推進基本計画(基本計画)は、がん対策を総合的かつ計画的に進めることを目的として、がん対策基本法に基づいて策定され、およそ5年ごとに見直されてきました。
第1期~第2期の基本計画では、がん診療連携拠点病院の整備やがん患者の就労を含めた社会的な問題などへの取り組みが行われ、第3期の基本計画では「がん予防」、「がん医療の充実」、「がんとの共生」の3本の柱に沿った総合的ながん対策が推進されました。これまでの取り組みにより、生存率の向上など一定の成果が得られてきましたが、地域及び医療機関によってがん医療の均てん化の進捗状況に差があることや、少子高齢化・人口減少が進んでいく中で、質の高いがん対策を持続可能とするためのさらなる取り組みが必要であることなどの課題も明らかとなってきました。
こうした背景から、2023年に閣議決定された第4期の基本計画では、「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す」ことを全体目標として、第3期の基本計画の3本の柱の構成を維持しつつ、2028年度までの実行を目指して以下のとおり分野別目標が設定されました。

科学的根拠に基づくがん予防・がん検診の充実
~がんを知り、がんを予防すること、がん検診による早期発見・早期治療を促すことで、がん罹患率・がん死亡率の減少を目指す~

がんを予防する方法を普及啓発するとともに、地方公共団体、関係学会等の連携による取組を推進し、科学的根拠を積極的に収集・分析した上で、その結果に基づいた施策を実施することにより、がんの罹患率を減少させる。全ての国民が受診しやすい検診体制を構築し、がんの早期発見・早期治療を促すことで、効率的かつ持続可能ながん対策を進め、がん死亡率の減少を実現する。

患者本位で持続可能ながん医療の提供
~適切な医療を受けられる体制を充実させることで、がん生存率の向上・がん死亡率の減少・全てのがん患者及びその家族等の療養生活の質の向上を目指す~

がんゲノム医療をはじめとした高度ながん医療の提供を推進するとともに、患者本位のがん医療を展開することで、がん医療の質を向上させる。また、それぞれのがんの特性に応じたがん医療の均てん化・集約化を進め、効率的かつ持続可能ながん医療を提供することで、がん生存率を向上させ、がん死亡率を減少させる。さらに、支持療法や緩和ケアが適切に提供される体制を整備することで、全てのがん患者及びその家族等の療養生活の質を向上させる。

がんとともに尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築
~がんになっても安心して生活し、尊厳を持って生きることのできる地域共生社会を実現することで、全てのがん患者及びその家族等の療養生活の質の向上を目指す~

がん患者やその家族等が住み慣れた地域社会で生活をしていく中で、必要な支援を受けることができる環境を整備する。国と地方公共団体、がん患者を含めた国民、医療従事者、医療保険者、事業主、関係学会、患者団体及び職能団体等の関係団体、マスメディア等は、医療・福祉・介護・産業保健・就労・教育支援分野等と連携し、効率的な医療・福祉・保健サービスの提供や、就労・教育支援等を行う仕組みを構築することで、社会的な課題を解決し、がん患者及びその家族等の「全人的な苦痛」の緩和を図る。これらにより、全てのがん患者が、いつでもどこに居ても、安心して生活し、尊厳を持って生きることのできる地域共生社会を実現し、全てのがん患者及びその家族等の療養生活の質を向上させる。

第4期の基本計画では、がん検診受診率の目標が50%から60%へ引き上げられるなど、これら3つの分野別目標のもとにさまざまな施策が盛り込まれています。基本計画の内容について詳しく知りたい方は、厚生労働省のサイトをご覧ください。

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当ウェブサイトは、大腸がんやその治療法などに関する一般的な情報を提供するものであり、特定の治療法などを推奨するものではありません。病状や治療法などに関しての判断は、担当医またはかかりつけの医療機関にご相談ください。