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HOME  >  医療従事者インタビュー  >  がんの化学療法を行う自分自身が、2度もがんに 宮田佳典先生(1)

医療従事者インタビュー

公開日:2012.07.20

大腸がん治療について悩みを抱えている方へ

佐久総合病院
腫瘍内科部長
宮田佳典先生

がんの手術の後、再発を防ぐために行われる術後補助化学療法。どのような流れで治療が進んでいき、患者さんに対してどんな配慮がなされるのでしょうか。がんの化学療法がご専門であり、2度のがんの闘病体験がある長野県佐久総合病院の宮田佳典先生にお話をうかがいました。

地域がん診療連携拠点病院として、地域の患者さんのために。

先生が所属されている腫瘍内科とは、どのような診療科なのか教えてください。

血液がん以外のがん(固形がん)の化学療法全般を受け持っている診療科です。僕は主に消化器がんを担当しています。それと、他の医療機関からのがんに関するお問い合わせも、僕のところにきますね。

患者さんは、この地域の方が多いのですか?

佐久総合病院は地域がん診療連携拠点病院に指定されていて、長野県東部の基幹病院です。なので、長野県東部の人が多いですね。ただ、隣の群馬県や山梨県から数十キロの山道を車で何時間もかけて病院に通ってこられる人もいます。

大腸がんの術後補助化学療法を受ける患者さんは、どのくらいいらっしゃるんですか?

術後補助化学療法を受けられているのは、手術をされた患者さんのうち、ステージⅢであれば7割ぐらい、ステージⅡであれば4割ぐらいです。年齢層としては、60代後半から70代が多いですが、若い方だと、30代の方もいらっしゃいます。

がんを治療する医師であると同時に、2度にわたるがんの闘病を体験。

がんの治療をされている先生ご自身に、2度のがんの闘病体験があるそうですね。

10年前に腎臓がんになりました。兆候は何もありませんでしたが、人間ドックで見つかりました。2度目は5年前に、今度は鼻の奥にリンパ腫ができました。それがNK/T細胞リンパ腫という珍しいがんで、そのときは熱や喉の痛みがありました。耳鼻科では「アレルギーじゃないですか?」と言われて、症状が出てから診断がつくまでに2ヵ月ぐらいかかりました。

「まさか自分ががんになるなんて思わなかった」という話を聞くことがあります。
治療する立場である先生は、自分にがんが見つかって、どのように感じましたか?

「まさか」というよりは「あー、そうか」と思いました。「やはり誰でもがんになるものなんだな」というのが実感ですね。

それは、意外と冷静に受け止められたということでしょうか?

冷静というよりは、「困ったな」と思いました。あまり冷静ではなかったかもしれません。僕は医療従事者だから、どういう病気なのかということは分かります。どちらかというと、自分のことより「家族に言いにくいな」というのはありましたね。でも「仕方ない、言わないと先に進まないから」と思い、話をしました。

治療はどうでしたか?

NK/T細胞リンパ腫のときは、3ヵ月ぐらい入院して治療しました。治療の副作用で口内炎がひどくて食事もできず、高カロリー輸液で2ヵ月半ぐらい過ごしました。体重はどんどん減ってきて、部屋の中やそのまわりの移動ぐらいしか動かないから、足腰も弱るし。点滴があるから自由に移動もできなくて、大変でしたね。その3ヵ月はつらかったですが、治療をやりとげたことで、5年経った今でも元気に過ごしています。しっかり治療してよかったと思っています。

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