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HOME  >  医療従事者インタビュー  >  手術の前から、術後補助化学療法の可能性を見すえて 加藤健志先生(1)

医療従事者インタビュー

公開日:2012.12.20

「あのとき、こうしておけば…」と後悔しないために

関西ろうさい病院
下部消化器外科部長
加藤健志先生

大腸がん治療の中心となる外科手術と、その後に行われる術後補助化学療法について、不安を抱えている患者さんも多いのではないでしょうか。大腸がんの治療が実際にどのように行われているのか、外科手術化学療法の両方をご担当されている、関西ろうさい病院の加藤健志先生にお話をうかがいました。

手術前に、ステージや手術の方法、術後補助化学療法を行う可能性などを説明します。

先生が所属されている下部消化器外科とは、どのような診療科なのか教えてください。

簡単に言うと、腸の外科です。一番多く診療しているのは大腸がんの患者さんで、大腸がんの外科手術が主な仕事ですが、術後補助化学療法を含めた化学療法全般と、消化器内視鏡検査の一部も担当しています。

大腸がんの患者さんは、どういった経緯で来院されるのでしょうか?

多くはかかりつけの医院や病院で、大腸がんと診断されています。そのほかに、血便や腹痛などで受診される場合や、院内のほかの科から大腸がんが疑われ、紹介されて下部消化器外科に来られることもあります。また、当院は総合病院ですので、ほかの病院では診察できない心臓、腎臓、糖尿病などの、重い持病のあるがん患者さんが紹介されて来ることも多いです。

初めて来院してから大腸がんの手術を受けるまでの流れをおうかがいします。
まず、がんの告知はどのタイミングで行われるのでしょうか?

<関西ろうさい病院での大腸がん治療の流れ>

すでにかかりつけ医から告知を受けてから来られる方が多いですが、まだ告知を受けていない場合は、次の治療を迅速に進めるために、がんと診断がつけばできる限り早く告知するようにしています。告知は必ず患者さん本人と家族に行い、多くの場合、「大腸がんと診断がつきました。手術的治療が必要です。」という話をします。

続いてがんの進行度合い(ステージ)を調べる検査(大腸内視鏡検査、腸のバリウム検査、CT検査、超音波検査、MRI検査、PET-CT検査など)と、手術に耐えることができるかを調べる検査(血液検査、心電図検査、呼吸機能検査など)を行います。

手術前の面談では、どんな話をするのでしょうか?

当院では多くの場合、初めて来院してから2~3週間ぐらいで入院となります。手術についての詳細な説明は入院後に行いますが、具体的には、「がんが大腸のどの部位にあるのか」、「どのステージなのか」、「手術はどんな方法で行うのか」、「手術後にどんな合併症が起きる可能性があるのか」、そして「術後補助化学療法を行う可能性があるのか」などを、ひと通りお話ししています。

自分の病気について理解を深めることで、不安が和らぐ場合もあります。

病状や手術の話を聞いた患者さんの反応はどうですか?

医師の前ではあまり見せないのですが、やはりショックを受けられていると思います。当院では、認定看護師によるサポートを受けることができます。これから治療をしていくためには、できる限り不安をなくして、前向きな気持ちを持つことが大切です。不安に感じるときは、医師や看護師に遠慮なく相談してください。

患者さん自身でできる不安を和らげる方法はありますか?

不安になる理由は様々だと思いますが、大腸がんという病気がどのようなものかわからないことが、不安になる大きな理由の一つです。自分の病気にただ漠然と不安を抱いているよりも、病気について理解を深めれば、不安が和らぐ場合もあります。最近では、インターネットでも簡単に情報を得ることができますので、参考にされてはいかがでしょうか。当科のホームページも参考にしていただければと思います。ただし不安に感じるときは、医師や看護師に遠慮なく相談してください。

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大腸がんの手術を受けるときは、検査と同じぐらいの気持ちで

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当ウェブサイトは、大腸がんやその治療法などに関する一般的な情報を提供するものであり、特定の治療法などを推奨するものではありません。病状や治療法などに関しての判断は、担当医またはかかりつけの医療機関にご相談ください。